2014年4月13日日曜日

大槌町「NPOつどい」さんから冊子『いどばた』が届きました。

岩手県大槌町「NPOつどい」元持幸子さんがお送りくださった冊子『いどばた』(A4 6ページ)です。















             
















2013年4月11日から毎月町の方々が集まり、昔の暮らしや経験を話し合ってこられたことを集大成した冊子です。
元持幸子さんは、2013年3月11日の「毎月11日の会」にご参加くださいました。会の最後に発言を求め「遠い大阪でこのような会をしていることに励まされた。大槌を復興させたい、そのことを報告できるようにしたい」とコメントされました。その1か月後に「11のつどい」をスタートされました。

3月6日から3月7日、元持さんのお招きで大槌町を訪問、11のつどいに参加してきました。

■道なき道、工事のため遮断された道のなか、被災の状況を見る

大槌町は町の80%が浸水し多大な犠牲者が出た町です。現在は徐々に盛土がすすめられていました。盛土の後、建物が建てられるまでには数年かかり、この先どういう姿になるのか見えない状況のようです。


城山からみた市街地













造成工事のため通行が禁止されている














伊藤陽子さん

ずっと町の撮影を続けておられる伊藤陽子さんがご案内くださいました。
ご自分が撮影された震災前の町の写真と比較しながら今の風景をみせ、暮らしの状況を淡々とやさしい言葉で話してくださいました。

「(略)津波で兄二人が行方不明となり、探しながら撮って歩いた写真なので、3.4月は地域に偏りがあるかも知れません。また、道路事情やガソリン不足の関係もあり、数か月後にやっと入った地域もあります。自分自身、街並みの記憶が薄れている部分もあり、避難所にいて翌日の町の様子を見れなかった人たちや、あの頃の状況、復興に向けて多くの方の支援があった事などを思いおこすと、感謝の気持を込めて皆さんと共有した方が良いのではないかと思い、写真集という形にすることを決めました。(略)」
伊藤さんが自費出版された写真集『大槌 がんばっぺしおおつち-2011・3・11-2012・2・29の記録』(平成24年3月11日発行)のあとがきからの抜粋です。


■臼澤鹿子踊(しらさわししおどり)伝承館で、最高のご馳走「どんこ鍋」をいただく

NPOつどいの皆さま、大槌にボランティアで入られた学生さん、地元の皆さんに混じりご相伴にあずかりました。厳冬時期の最高のご馳走「どんこ鍋」です。
大なべにどんこ(エゾアイナメ)のぶつ切り大槌の野菜が湯気をあげています。どんこの肝が溶け込んでその滋味はすきっ腹にじわ~っと染み入りました。おもてなしに感激です。

プレゼント頂いた記念写真














みなさんの笑顔、どんこ鍋の美味しさは、いまでも頭と舌がしっかりと記憶しています。

■「11のつどい」に参加させていただく

「11のつどい3月」は伝える方法と言うテーマです。きらり仮設商店街の一画で開催されました。























元持幸子さん進行のもとに伝えていきたい風習、大切にしたい物などがみなさまからいろいろと出されました。
○城下町であった頃の町名
○安渡のおまつり
○漁師の仕事ぶり
○手踊りの山車
○津波を察知する方法
○地域のつながり
などなど・・・、文字にするとこのようなことですが、集まった人たちが大槌の方言でポンポンやりとりしながらのディスカッションに、前へ向おうとされている意気込みが伝わってきます。


きらずだんご





参加された方手づくりのお茶請けは「きらずだんご」です。「きらず」とは大槌の方言で「おから」のことだそうです。(『いどばた』でも紹介されています。「ミズキ団子」ともいい、旧正月に大漁や豊作を願って行われる行事の行事食)姿形がえもいえない温かみがありとても素朴でなつかしいお味です。

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「NPOつどい」元持幸子さんにおつくり頂きました大槌訪問は、大変すばらしい体験となりました。元持さま、臼澤さま、伊藤さまはじめ、大槌の皆さまに心から感謝申し上げます。

大槌から大阪に戻ると震災から3年目の3月11日がまじかで、メディアでは東日本大震災の報道があふれていました。大槌を追った番組もありました。画面の映像はフィルターを通したものですが、自分の体験がそのフィルターをはずして実像に反転させてくれます。
被災地を自分の足で歩いて自分の目で見て自分の耳で聞きそこの空気を吸う。自分の感覚で確かめ感じる、解るということについてこれに勝るものはないと思います。

2014年3月11日「毎月11日の会」でスピーカーの猪飼晶代さんが言われていました。
「現地に行ってみてください。遊びに行けばいいよ。東北はいっぱい美味しいものがあるから、美味しいもんたべて、思い切りお金を落としてくる。それが支援になるよ」と。

大槌町でもいいし他の地でもいいし、遊びに、美味しいもの食べに被災地に行こう!



2014年3月12日水曜日

「毎月11日の会」2014年3月11日

会の終了後、初めて記念撮影をしました。
真ん中の列、右から4人目の女性が猪飼晶代さん。


東日本大震災から3年目の今日、猪飼晶代さんをお迎えして、
「私にとっての東日本大震災」と題してお話していただきました。

猪飼晶代さんこと、アモーレ猪熊さんは歌のボランティアを通して東北の現状、又、私たちが今後、どういう形で被災地と関わっていくことが最良かを熱く語ってくださいました。

歌はなくトークのみでしたが、
彼女の熱い魂の声がしっかりと伝わりました。


「観光に行ってください。それが一番現地の方々にお金が落ちます。」


2011年5月に初めて福島新地町全身全霊を込めて「相馬盆歌」の美空ひばりバージョンで歌った時に、避難所の皆さんが円陣を組み踊ってくださった時、自分はこれが出来るとおもわれたそうです。
「私は自分が出来る事があった。みなさんにもきっとある。順番待ちをしているだけです。」

巧みな話術であっというまに終わってしまいました。


皆さんに感想を聞いた後、
突然編成でコーラスしました。

「銀色の道」
「小さい空」

関西YMSの「毎月11日の会」
これでひとまず終了いたします。




参加して下さった皆様、
スピーカーを引き受けてくださった皆様、
本当にありがとうございました。
感謝申し上げます。

関西YMS事務局一同


2014年3月2日日曜日

毎月11日の会3月例会のご案内

「私にとっての東日本大震災」

猪飼 晶代さん
(滋賀県大津市在住)
ミュージシャン (AKIRA・アモーレ猪熊)

2011年5月、震災後初めて福島県新地町に歌を届ける。
その後も継続して被災地を訪問し歌と笑いで現地の人
びとを支援してこられた。
東北の歌姫が見て感じたこと、
これからの支援を語ってもらいます。


 時   間   18:30~20:30

 会   場   大阪駅前第2ビル5階
            総合生涯学習センター第3研修室

 参加費     1,000円 定員 30名
 
★終了後、猪飼晶代さんを囲んで居酒屋で懇親会を行います。
  こちらも是非ご予定ください。

2014年2月9日日曜日

「毎月11日の会」2月例会のご案内。

2月例会のご案内です。

「毎月11日の会を振り返る No..2」

阿部 健・田中淳介・徳山明美 ・大森俊子


2月11日(火)

○時 間 18:30~20:30 
○参加費 無料 定員 20名
○会 場 大阪市中央公会堂 B1階 第4会議室

今回は中央公会堂です。

参加して下さる方々も是非感想や意見を発表ください。
ゆっくりと色々と話が出来ると思います。

ふるってご参加ください。

2014年1月13日月曜日

「毎月11日の会」 1月例会が終わりました。


「毎月11日の会1月例会」が終わりました。

『ぼくの見方-東日本大震災から3年』
小田明志さんー

1991年生まれ、慶応義塾大学環境情報学部在学。
クリエイティブカンパニー「ワイデン+ケネディ トウキョウ」に在籍。
というプロフィールを持つ小田明志さんの講演は、プロジェクターを使い、それもさすが最新のクリエイタ―としても活躍されるだけの事があって、おしゃれな画面が次々と映し出してのもの。


ウェブの世界に精通していながら、
紙物の雑誌を高校3年の時に創刊。
メディアの目に留まる。


小田明志さんは、現在22歳。
慶応大学に在校しながら、クリエイティブカンパニー「ワイデン+ケネディ トウキョウ」に籍をおく。
東日本大震災の時は東京にいて、ほとんど影響を受けなかった。

「忘れていいと思います。ただ僕の両親は気仙沼で家も被災したので僕の周りの人達よりは思う事があったかも。」

そう話しながらも
日本政府や役人に任せていたら何も出来ない。出来たとしても時間がかかりすぎる。と話しだした。

≪Croud Funding≫ 
不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す。
欲しい人が欲しいものを作っている人に資金を提供する、というようなこと。

こういうような行動で仮設住宅の問題等を解決していけば良いのでは。

政治システムに頼らない、小さいコミュニティによる新しい社会の在り方を提言した。

2014年1月8日水曜日

2014年1月例会のご案内

-毎月11日の会1月例会ー
小田明志さん『ぼくの見方-東日本大震災から3年』

LIKTEN第1号 2009年5月発行

1991年生まれ、慶応義塾大学環境情報学部在学。クリエイティブカンパニー「ワイデン+ケネディ トウキョウ」に在籍。
高校3年の時に、アート雑誌『LIKTEN』(健康優良知的不良少年少女雑誌リキテン)を創刊し話題になりました。サブタイトルがこの雑誌の中身をよく言い表していると思います。
第1号のテーマは「政治」です。第2号は「平和」。今準備されている第4号は「情報」だとのことです。


     
     
      3.11以降にメディアの取り扱い方、情報の摂取の仕方がすごく議論されたな
      と思って。だけど、議論されているのは、文字情報だったり数字の情報だっ
      たり、“意識して取り入れる”情報に傾いていると思ったんです。僕たちが普
      段取り入れている情報って、雑誌やテレビやラジオの情報だけじゃなくて、
      インテリアとか、差し込む光とか、場の雰囲気、空気……そういうものを無
      意識のうちに取り込んでいるわけですよね。取り込んでいる情報のうち、メ
      ディアリテラシーで解決できるようなものは氷山の一角であって、もっと大
      部分の“無意識のうちに取り入れられる”情報にアプローチして、そっちをマ
      ネジメントした方がいいんじゃないかと思って。
      -dotplace「ゆとり世代の編集者」のインタビューから

小田さんのご両親は気仙沼ご出身です。身近な方が被災されておられます。借り物ではない己の視点を持った多才な22歳は東日本大震災をどうとらえているのか。

○小田明志18歳のインタビュー 幻冬舎インタビュー「幻冬舎もツイッターもUSTもクソ!」
○小田明志22歳のインタビュー <ゆとり世代>の編集者


■日時 2014年1月11日(土) 18:30~20:30
■場所 大阪駅前第2ビル5階 総合生涯学習センター第5研修室
■参加費 千円   ■定員 20名
事前にお申し込みください。

阿部 健090-1241-0113/田中090-5129-8335
山明美 080-5324-3039/大森俊子090-1718-1482