2013年5月12日日曜日

「毎月11日の会」 ・・・。5月例会が終わりました。



本日のスピーカーの森松明希子さんは、
「自主避難者の2年間」と題して、元気いっぱい話して下さった。
度々、鼻がみるみる赤くなり、唇をかまれる。

郡山市から大阪へ自主避難をされている。

震災当時5か月の娘と二人で家にいる時に被災。
マンションの各部屋ごとに設置されているエコ給湯器が倒れ、
部屋は、水がみるみるあふれ、膝辺りまで水がたまった。
天井からも階上の水がぽたぽたとこぼれだした。

ほとんどが濡れてしまった中で、何枚かの紙おむつを持って、
子供をおんぶして、向かいの保育所に避難。
幼稚園に行っていた息子とは、5時間後に会う。
仙台に出張していた夫とも再会。

住む家がなくなり、夫の勤務場所の病院へ。

その後、子供たちの事を考え、福島から少しでも遠いところで暮らすことになる。
夫は、福島の病院で仕事を続ける。

森松さんは、自主避難者の、精神的、経済的な悩みを語られた。

子供たちを、放射能からは守ったけれど、父親と別れての生活による精神的な影響は?

二重生活による経済的な苦しさ。
自主避難は、政府からの援助は一切なし。

父親が、家族に会いに来る為の交通費。

自分が声をあげることで、傷を受ける人たちがいること。

父親に対するフォローができない社会。

自主避難者への対応。

個人保護法の事。

等々・・・。

そして、
福島で暮らす、小さい子供を持つお母さんたちの現状。
その人たちの声を代弁したい。
それしか私にはできない。

そう最後に言われた。




 
森松さんが紹介してくださった絵本。
 
 
 
流れに逆らって泳ぐ人がいた。
家に向かって。そしてとうめいになった。
電車の中、赤ん坊を抱いた人。
遠くへ、ここではない遠くへ逃げたいという。
そして消えた。
 
 
森松さん達、避難ママのおちゃべり会が発行した本。
 
「20年後のあなたへ」
東日本大震災避難ママ体験手記帳
 
発行 避難ママお茶べり会
 
 
2011年3月11日に起こった未曾有の災害で、
避難生活を余儀なくされたお母さんたちの体験記。
 
とても綺麗で上品な本。
 
今は幼い子供たちが大きくなった時に読んで欲しい。
 
「なぜ、父親と離れていたの?」
「原発事故があった時、お母さんはどうしていたの?」
「なぜ、避難を決意したの?」
 
今しか残せないのでは、という思いから、
葛藤の中、どう決断し、何を学んだか、を残そう。
そう思われ、手記と合わせて
20年後の子供たちに宛てた手紙も書かれています。
 
1冊500円。どうぞお買い上げください。 

2013年5月5日日曜日

「毎月11日の会」・・・。5月例会のご案内。


「毎月11日の会」 5月例会は、

「自主避難者の2年間」と題し、
郡山市から大阪へ自主避難をされている

森松明希子さんです。

・・・生計、保育、家族などの問題山積。
             道はどう開けるのか・・・。



◆  5月11日(土) 18:30~20:30

◆  大阪中央公会堂 第1会議室 
    大阪市北区中之島1-1-27 06-6208-2002
   
         
◆  参加費 1,000円
 
◆  定員20名(先着順)
ご参加をおまちいたしております。