2012年12月12日水曜日

「毎月11日の会」・・・。12月の例会終わりました。

 
~大阪のおばちゃん福島を行く~
 
関西YMSネット徳山明美と大森俊子が、
10月に福島を訪ねた事を発表しました。
 
大地震、大津波、原発の事故。
被災地を、テレビや、本、人の話で知らなかった二人は、
「とにかく行こうよ。」と言う気持で計画し始めました。
 
そうこうしているうちに、「毎月11日の会」の一環で
2014年に、東北の伝統芸能を関西の皆さんに
みていただく集まりを持ちたい、という話が出て、
福島の伝統芸能の下調べをするという事が
旅の大きな目的になりました。
 
 
昨日の例会では、伝統芸能と関わりを持つ方との出会い、
その道中で見聞きした事、そこで感じた事を
聞いていただいたのですが、
普段から何度か一緒に旅行したり、
しょっちゅう酒席を共にしている二人の事、
いつものとどまる事を知らない会話を皆さんの前で
させていただいたという感じの発表になりました。
 
 
福島から帰っても、さて、定例会で、どんな話をすれば良いか、
はっきりとしなかったのですが、会が近づくにつれ、
二人でとことん話をし、レジメを作り、写真をまとめていく中で、
聞いていただきたい事がはっきりしてきました。
 
徳山は、
「家も財産もすべて失ったうえに、祭りや芸能までなくなったら何が残るの。」という現地の方の言葉に共鳴
時がたつに連れ福島の伝統芸能を関西で、という気持が強くなりました。
しかしながら、それを実現する事の難しさ、問題が山積。
 
それから、
被災した方たち、言葉を発することすら出来ない弱者と言われる現地の人達、避難してきている人達を支えようとしている若者達と出会うことができました。
県外避難者の会の遠藤さんや、被災地を案内してくれた竹内容堂さんや、かえる新聞の酒井さんや、だいこんやの須藤さんたちです。
彼らと関わりを持っていきたいと話しました。
彼らは、自分達も被災しながら、福島を何とかしようと活動しています。
 
大森は、
「ここには、あまりあるものがあります。」という、竹内容堂さんのお母様の言葉に感動しました。
「放射線の恐怖があったとしても、ここには自然の美しさがある。」
実際、お母さんが住んでいらっしゃるあたりの線量はかなり高いです。しかし、湧き水を調べたら、他の線量の低いところの水より綺麗。
放射能に関する事が益々わからなくなりました。
それと同時に、私はどうしたら良いのかもわからなくなりました。
 
まだまだ手つかずの地震と津波の後、何も無くなってしまった津波の後をこの目で見て、現地の方たちのお腹の中の声(少しですが。)を聞きました。
 
時間を大幅に延長しながら、
出席してくださった方たち全員からお話を聞きました。
 
忌憚のない話も聞くことが出来ました。
大変貴重なことでした。
 
「大阪のおばちゃんのパワーは凄いですな。」
という声は嬉しいでした。
 
大阪のおばちゃんは、必死で福島を歩いてきました。
 
表現しにくかったです。
自信を持って
「こうだ。」と言えることもないです。
 
しかしながら、心の底から寄り添いたい、
という気持でいっぱいです。
これも傲慢かも知れません。
徳山、大森が皆さんに話を聞いていただいた後、
確実に、この気持が自分達にある、ということに気づきました。