2012年8月12日日曜日

「毎月11日の会」8月例会                         ー 住む場を求めて/岩手、福島そして豊中ー


東日本大震災の月命日であるこの日、全員で亡くなられた方への黙祷でスタートしました。

寺川政司先生から「住む場を求めて-岩手、福島そして豊中」というテーマでレポートいただきました。



寺川先生 近畿大学建築学部建築学科
  マネジメント研究室
コミュニティマネジメント協会副会長
























17名のご参加者





















まちづくり研究者として、「岩手大槌健康サポートセンター事業」に関与、20115月から岩手県大槌町で「恒久移行型建築」を利用した「ケア・交流・住まい」をつなぐ健康サポートセンター事業の試行過程をご報告いただきました。











---「大槌町民が心身の健康と安心感を取り戻し、つながりを回復し、自分の地域で安心な街を暮らしを再構築する」ことが目的に展開された。震災直後から出身地である大槌町仮説住宅などで鍼灸活動を続けておられる佐々木鍼灸師、地域の病院、地域の建築会社、まちの人びとが主体となり、寺川先生をはじめNPO法人などの専門家が支援して始められた。それを実現する具体的な箱となるのが「恒久移行型仮説建築」という復興住宅だ。201111月には竣工、12月から鍼灸治療が開始、ひとがつながる場所としていろんなイベントが催され地域サロンとしても機能している。
















「岩手大槌健康サポートセンター事業」を経過して、寺川先生は「豊中市における被災者などの共同生活型就労支援モデル事業」をスタートされた。
---「『箱』だけ用意されても移れない!」という現実を打破する、就労・子育てなど生活を総合的に支援する住まいを提供し、福島にも拠点を儲け密度の高い情報交換をしながら、福島市と豊中市が連携して支援するという。

遠藤雅彦さん 関西県外避難者の会福島フォーラム代表














参加者の遠藤雅彦さんはいわき市で被災、大阪に避難しておられる。「避難者同士の信用・絆を元にしたネットワーク、故郷とのつながりを絶たずに故郷を応援していく」という遠藤さんと寺川先生の間で現実的な意見交換がおこなわれました。




















30分、参加者からの質問や意見が飛び交いました。

最後に「故郷(ふるさと)」を合唱して閉会となりました。




★9月11日(火)は、阿部健さんに「福島で会ったひとびと」というテーマでお話いただきます。場所:大阪市中央公会堂第6会議室 18:30-20:30 先着20名、お申し込みください。

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